【高校化学/理論化学】電気化学の計算を8分で解説!

  • 電流(アンペア)は電気量(クーロン)を時間で表す単位で、1アンペアは1秒間に1クーロンの電荷が流れる。
  • クーロン(C)は電気量の単位で、電子やイオンの数に対応する。
  • ファラデー定数は1モルの電子が持つ電気量で、約96,485クーロン/モル。
  • ファラデー定数を使って、電気分解や電池反応における物質量を計算できる。

~先生と生徒の会話~

生徒

電気化学における量的関係って、具体的にはどういうことを指しているんですか?

先生

電気化学における量的関係は、電気の流れと化学反応の量を関連づけることを意味しているんだ。つまり、電流の大きさや時間によって、化学反応がどれだけ進行するかを計算できるということだよ。例えば、電解や電池の反応で、何モルの物質が反応するのかを電流や時間を使って計算できるんだ。

生徒

電流の大きさや時間が関係するんですね!そのために、アンペアとかクーロンといった単位が使われるんですか?

先生

そうだね。まず、アンペア(A)は電流の単位で、1アンペアは1秒間に1クーロンの電荷が流れることを意味しているんだ。クーロン(C)は電気量の単位で、電子やイオンの数に対応している。例えば、1モルの電子が持っている電気量は、ファラデー定数というもので表されていて、これが非常に重要なんだよ。

生徒

ファラデー定数って何ですか?

先生

ファラデー定数(F)は、1モルの電子が持つ電気量を表していて、約96,485クーロン/モルなんだ。つまり、1モルの電子が96,485クーロンの電気を持っているということだよ。この数値を使って、どれだけの物質が電気分解などの反応で生成されるかを計算できるんだ。

先生

たとえば、電気分解で1アンペアの電流が1時間(3600秒)流れると、クーロンの数は1A × 3600秒で3600クーロンになる。これをファラデー定数で割ると、何モルの電子が関与したかがわかるんだ。計算すると、3600C ÷ 96,485C/モルで約0.037モルの電子が反応していることになるんだよ。

生徒

なるほど、ファラデー定数を使って、化学反応の量を計算できるんですね。じゃあ、電流の大きさと反応の進行量の関係は、計算でどう求められるんですか?

先生

そうだね。まず、電流(アンペア)は、電気量(クーロン)と時間の積で表されるから、流れた電流と反応時間を使って、何クーロンの電荷が動いたかがわかる。そのクーロン数をファラデー定数で割ると、何モルの電子が関与したかがわかるんだ。

先生

たとえば、もし電気分解で銅を析出させる場合、1モルのCu²⁺イオンをCuに還元するには、2モルの電子が必要だよね。だから、まず流れた電流で何モルの電子が反応したかを計算し、それを元に析出する銅の量を求めるんだ。

生徒

とても実用的ですね!でも、アンペアやクーロンの計算って少し難しそうです。

先生

確かに慣れるまではちょっと複雑に感じるかもしれないけど、基本的には「電流 × 時間 = クーロン」、そして「クーロン ÷ ファラデー定数 = 反応する電子のモル数」というシンプルな関係を覚えれば大丈夫だよ。これを使えば、例えばどれくらいの金属を析出させられるか、あるいはどれくらいのガスを生成できるかも計算できるんだ。


【例題1】
1アンペアの電流が2時間流れたとき、何クーロンの電気量が移動したかを計算しなさい。

【解答】

1A × 2時間 × 3600秒/時間 = 7,200クーロン

【例題2】
1アンペアの電流が1時間流れたときに、何モルの電子が関与するか、ファラデー定数を使って計算しなさい。

【解答】

1A × 3600秒 = 3600クーロン
3600C ÷ 96,485C/モル = 約0.037モルの電子

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この記事を書いた人

京都大学工学部工業化学科卒業。
過去に某有名学習塾にて化学科講師として勤務。対面授業,オンライン授業共にのべ2000人以上の生徒を指導し,多くを東大・京大・国公立医学部へ排出。